賀医科大学産婦人科への

入局について

入局とは

本来「入局」とは、放送局や医局など「局」の付く組織に入り、局員となることを意味します。

ここでいう入局とは、滋賀医科大学産科学婦人科学講座の同門会である湖翔会というコミュニティに入会することを意味しています。

なぜ同門会への入会を求めるのか。
それは、滋賀県の地域医療を担う中で患者さんにより良い医療を提供するためには、大学病院だけでなく、関連病院や診療所を含めた緊密な連携が必要だからです。

そのためには、互いの顔を知り、信頼関係を築くことが欠かせません。
同門会への参加は、そのための確実な方法の一つです。

患者さんのために(for the patient)

「人」という字はお互いに支え合うという比喩を出さずとも、人は一人では生きられないことはおわかりいただけると思います。

ましてや、悩みを抱えた患者さんと向き合うことを天職とした皆さんは、自分一人でできることには限界があることを知る必要があります。

患者さんに全人的医療を提供するために、また地域全体で患者さんを支えるためには、常にチームとして対応することが必要です。

その中で大きな力となるのが、医師同士の信頼関係やつながりです。
同門であるという共通認識が、円滑な連携を生み、より良いチーム医療の実現につながります。

あなた自身のために(for yourself)

もちろん、入局は患者さんのためだけではありません。
あなた自身の医師人生にとっても、大きな意味があります。

産婦人科医として長く歩んでいく中で、専門的な知識や技術と同じくらい大切になるものがあります。
それは、困った時に相談でき、支え合える仲間とのつながりです。

同門会はホームです。
同じホームに所属するという安心感は、互いを支え、励まし合い、ともに成長していく力になります。

また、医師としてのキャリアを築くうえで、人とのつながりや信頼関係は大きな財産になります。

卒業時のマッチングを思い出してください。

全国的にも有名な病院では、多くの初期研修医が集まります。しかし、初期研修の2年間を終え、専攻を選択する時期になると、その病院に残ることができるかという次の選択が待っています。

さらに専門医を取得する頃には、スタッフとして採用されるための競争があります。上位のポストほど数は限られており、長くその病院に所属できる人は一部に限られます。

その選択から外れた場合、新たな環境を自ら探し、「個人」として次の道を歩むことになります。

もちろん、自分自身の力で道を切り開くことには大きな価値があります。

しかし、医師として挑戦を続けるためには、信頼できる仲間や帰属できる場所を持つことも大きな支えになります。

入局することで、将来どのような道を選択したとしても、相談でき、支えてくれる基盤を得ることができます。

その安心感が、新たな挑戦へ踏み出す余裕につながることでしょう。

仲間と支え合うために(for the team)

「入局すると自由がなくなるのではないか」
そう感じる方もいるかもしれません。

例えば、

  • 医局の人事で異動が決まり、自分の希望が通らないのではないか
  • 希望する場所で働けないのではないか
  • 滋賀県内だけで働くことになるのではないか

といった不安です。

確かに、地域医療を守るという使命のもと、全体を見据えた人事が必要となる場合があります。
for the teamが求められ、時には個人にとって希望とは異なる選択をお願いすることもあります。

しかし、入局とは、個人の希望を制限するためのものではありません。

本講座では、関連病院に勤務するメンバーに毎年意向調査を行い、次年度以降の希望を確認しています。
大学病院で研鑽を積みたいのか、関連病院で経験を広げたいのか、県内で働きたいのか、県外へ挑戦したいのか、あるいは留学や研修を希望するのか。

それぞれの希望を踏まえ、できる限り多くの者の願いが叶うよう配慮しています。

留学を希望する場合には推薦状を準備し、必要に応じて施設との調整も行います。
実際に、先輩諸氏が研鑽を積んできた海外留学・内地留学の主な施設には以下があります。

  • がん研有明病院
  • 国立がん研究センター中央病院
  • 国立成育医療研究センター
  • 日本赤十字医療センター
  • 山王病院
  • 大阪府立母子保健総合医療センター
  • 国立循環器病研究センター
  • 倉敷成人病センター
  • 鹿児島市立病院

人気施設で研修や研鑽の機会を得るには、「個人」で申し込むよりも、これまで築いてきたつながりや組織の支援が大きな力になります。

また、女性医師の場合、結婚や家族の事情など、人生の節目によって県外へ移動することもあります。 そのような場合にも、本人の希望に沿って推薦状を書いたり、先方へ依頼を行ったりしながら、医師として活躍できる場を支えています。

もちろん、最後に道を切り開くのは本人の努力です。 しかし、入局者が一人で悩み、一人で進路を探す必要はありません。

入局した仲間には、いつでも相談できる場所と、支えてくれる仲間がいます。
今風に言うなら、「結果にコミットしています」。

最後に

繰り返しますが、同門会はホームです。
どうぞ湖翔会を、あなたのホームグラウンドにしてください。